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日本の核シェルター所有率は0.02%に過ぎません。欧米諸国は冷戦下に核戦争の脅威から公共施設における普及が進んでおり、特に欧州では多くの地域で地下鉄が非常事態下にシェルターとして活用されることが想定されています。一方で日本の防災の焦点は主に自然災害に向けられており、公共の地下施設や防空壕も主に地震や洪水に対応するためのものです。2022年の国民保護法によって東京メトロや大阪メトロの地下駅等が避難場所として指定されることになりましたが、全ての駅が対象ではありません。

残念ながら軍事的脅威が発生した場合、日本に居住している限り自分の身は自分で守らざるを得ないケースが多いと言えるでしょう。

*公共の避難施設は内閣官房の国民保護ポータルサイトで確認できます。身近な避難施設の保護能力と、辿り着くまでの移動時間を確認することをお勧めします。

核シェルターは

意味ない?


核爆発が起こった時の被害は、核弾頭の重量、爆心地からの距離や爆発の起こる位置(地上爆発・地上高度爆発・水中/地下爆発)に応じて変わりますが、爆心地から2~3km圏内では地下にシェルターを設けていない限り爆風や衝撃波から生存するのは難しいかもしれません。しかし直接的な爆風被害よりもさらに広範囲に被害をもたらすのは放射線や放射性降下物(fallout)であり(核シェルターは一般的には放射線や放射性降下物からの保護を提供するシェルター(fallout shelter)のこと)、適切な家庭用シェルターを準備することで逃げ遅れることなく生存のチャンスを大きく高めることができるでしょう。

また、核攻撃よりも発生する可能性が高い通常爆弾(bomb shelter)または化学/生物兵器(chemical emergency/biohazard)を使用した攻撃からの保護や、日本ならではの地震や津波・水害からの保護を得られるシェルターを準備する、という選択肢もあります。家庭用や個人向けの核シェルターに限らず、企業の福利厚生として従業員向けにシェルターを準備することを考えるべき時代になってきたと言えるかもしれません。

核シェルターとは:種類

地下核シェルターは、地表下に設けられた保護スペースであり、爆風や放射線からの強力な保護を提供します。厚い土壌やコンクリートは外部の爆発による被害、および放射線や放射性降下物を遮断する効果があります。また、地下は一般的に温度変動が少ないため、比較的快適に過ごすことができます。

地上核シェルターは、地上に設置された保護スペースです。しっかりとした構造と厚い壁を持ち、爆風や放射線/放射性降下物からの保護を提供します。地下核シェルターよりも建設が容易であり、地形や地下水レベルなどの地下環境に左右されにくいという利点があります。しかし、地下核シェルターと比較して、保護効果は一般的に低下します。

屋内核シェルターは、既存の建物の内部に設けられた保護スペースです。これは通常、建物の地下室や最も内部の部屋を利用します。厚い壁と適切な遮蔽材により、一定レベルの保護が提供されます。しかし、建物自体が爆風などに耐えられない場合、屋内核シェルターの保護効果も制限されます。

核シェルターとは:構成要素

シェルター本体

核シェルターの本体は、外部からの放射線、特にガンマ線と中性子線を阻止する役割があります。高エネルギーの放射線で、通常の物質を通過する能力が非常に高い為です。これらを遮断するためには、原子核に多くの中性子を含む重元素が必要となります。鉄やコンクリートは、十分な厚みがあればこれらの放射線を吸収し、反射する能力を持っています。鉄筋コンクリートの場合、厚さ2メートル以上が必要とされることがあります。

エアフィルタリングシステム

外部からの汚染された空気をシェルター内に取り込む前に、放射性粒子を除去する役割があります。システムには通常、HEPAフィルタや活性炭フィルタが含まれます。HEPAフィルタは0.3マイクロメートル以上の粒子を99.97%以上除去する能力があり、放射性粒子を効果的に捉えます。一方、活性炭フィルタは有害なガスや化学物質を吸着します。これらのフィルタはスイスのAndairやイスラエルのBeth-El Zikhron Yaaqov Industriesなどのメーカーから購入可能です。

ドアと窓

高圧の爆風からシェルターを保護するためには、特別に設計されたドアと窓が必要となります。これらは通常、鋼鉄や他の高強度材料で作られ、耐爆性があります。ドアは通常、シール機能を備えており、シェルター内部の気密性を確保します。窓は、放射線防護を提供する特別なガラスまたはプラスチックで作られ、窓枠は通常、鉄やアルミニウムで製造されます。

電力供給

核シェルターは、長期間の居住を可能にするために電力供給が必要となります。これには、照明、換気、暖房、冷却などの基本的な電力需要が含まれます。電力供給の主なソースとしては、電池、ディーゼルまたはガス発電機、太陽光パネルがあります。これらのシステムは、特に自家発電の能力を持つTesla PowerwallやSonnenBatterieなどの製品によって提供されます。

衛生設備

核シェルター内での生活を支えるためには、適切な衛生設備が必要です。これには、トイレ、シャワー設備、排泄物処理システムなどが含まれます。トイレの場合、ThetfordやDometicのような企業が、限られた空間と水供給での使用に適した高品質の製品を提供しています。シャワーシステムの場合、可能な限り水を節約するための設計が求められます。特にキャンピングカー向けの製品を提供するメーカーが適していることが多いです。

食料と水供給

核シェルターでは、居住者が数週間から数ヶ月間生活するための食料と水の備蓄が必要です。食料については、長期保存が可能な乾燥食品や缶詰が一般的です。水については、備蓄だけでなく、浄水装置を設置することも考慮されます。これにより、外部からの汚染水でも飲用可能な水にすることが可能となります。

考慮すべき放射線の種類

アルファ線: アルファ線は電荷を持つ粒子で、空気中で数センチメートルしか進むことができません。また、ペーパーや衣服にすら遮蔽されます。適切なエアフィルタリングシステムを用いることで容易に遮断することが可能です

ベータ線: ベータ線は電子または陽電子で、より深く進行しますが、数メートルの空気や数ミリメートルのプラスチック、アルミニウム等で阻止されます。シェルターの壁や扉、エアフィルタリングシステムを通過するのは困難です。

ガンマ線(X線): 高エネルギーの電磁放射線で、大量の物質が必要となります。鉛や鋼、または数メートルのコンクリートや土で防ぐことができます。シェルターの壁は、通常、ガンマ線を阻止するのに十分な厚さの鋼やコンクリートで作られます。

中性子線: 中性子放射線は原子核に直接影響を及ぼす能力があります。このため、中性子放射線から保護するには特別な対策が必要です。一般的には、水素豊富な材料(水やポリエチレンなど)が中性子放射線を吸収しやすいとされています。このため、シェルターの壁には中性子吸収材を内蔵したものが適しています。また、鉛や鋼の外側に水を格納するタンクを設置するといった方法もあります。

これらすべての放射線を防ぐためには、多層構造の壁が有効です。例えば、外側には厚いコンクリートまたは鋼、次に中性子吸収層、さらに内側には鉛の層を持つような構造が考えられます。

シェルター導入に必要なプロセス

一番重要なのが、プロセスの最初に当たるニーズと目的の明確化です。

人間は核戦争を始めてしまうほど愚かではなかったとしても、核ではない爆薬や化学・生物兵器を使用した攻撃が発生する可能性はあるかもしれません。予算に応じて、核爆発に対しての直接的な防御に限らず、放射性降下物に対する防御や通常の爆薬による爆撃からの防御、など「実現したい防御」を整理します。

ニーズと目的の明確化

何人の人を、どのような攻撃や災害から守りたいか、という防御ニーズを整理します。財政計画もこの段階で行われます。

調査→計画の最終化

建設・設置をする場所についての確認や現地調査・地盤調査(ボーリング調査/スウェーデン式サウンディング試験)を行います。

建設・設置

一般家庭向けで工事が必要な場合では数週間から数ヶ月かかることが多いです。掘削、コンクリート作業、配管と換気の設置、電気工事など。

装備準備・維持と訓練

食料、水、医療品、衛生設備、寝具、通信設備などの必要な備品を用意します。また、換気システム、照明、非常用電源などのシステムの動作を確認します。

爆発の種類

地上爆発

(Ground Burst)

核爆弾が地上で爆発するタイプで、爆心地周辺の物質を巻き上げて大量の放射性降下物を発生させます。地上爆発は、特定の目標(軍事施設や地下壕など)を直接破壊するために用いられます。

地上高度爆発

(Air Burst)

核爆弾が地上から数百から数千メートルの高さで爆発するタイプで、爆風と熱線による被害を広範囲に及ぼすことができます。地上高度爆発は、都市や軍事基地などの広範囲の目標に対して使用されます。放射性降下物は比較的少ないですが、それでも周辺地域には危険なレベルの放射性物質が降り注ぎます。

水中/地下爆発(Underwater /Subsurface Burst)

水中または地下で発生する爆発で、大量の放射性物質を含む水蒸気や土壌を噴出させます。これらの爆発は、特定の地下または海上の目標を破壊するため、または地形を変化させるために用いられます。

以外の軍事的脅威

通常爆弾(ミサイル/砲撃/銃撃)

ミサイル攻撃は大量の爆薬を携行し、一般には高度上空を飛行して目標に到達します。それらはさまざまなタイプの弾頭(核弾頭以外には通常爆弾、焼夷弾、化学弾、生物弾)を携行できます。

そのため、シェルターは高度な衝撃波と爆風、さらには特定の弾頭の影響(例えば、化学・生物汚染)から保護するために設計されなければなりません。防御するためには、高強度の鉄筋コンクリートや鋼鉄、地下の深い位置への設置、良好なエアフィルタリングシステムが必要となります。

化学/生物兵器

軍事的脅威下では、人体に有害な化学物質や病原体を利用した兵器が、地域に直接散布されるか、風向きや気象条件を利用して間接的に散布されるリスクがあります。

防御するためのシェルターには、化学物質や生物的エージェントを取り除くことができる高度な空気フィルタリングシステムが必要です。これには通常、HEPAフィルタと活性炭フィルタが含まれます。またシェルター内の空気を外部から完全に隔離する必要があります。これには、窓やドア、換気口など全ての開口部をしっかりと封じることが必要です。


見積依頼フォーム

防御ニーズや予算をフォームに入力して、十分な保護能力を持ったシェルターをつくることのできるシェルター事業者一括で見積もり依頼する:

対象エリア:北海道,青森県,岩手県,宮城県,秋田県,山形県,福島県,茨城県,栃木県,群馬県,埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県,新潟県,富山県,石川県,福井県,山梨県,長野県,岐阜県,静岡県,愛知県,三重県,滋賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県,和歌山県,鳥取県,島根県,岡山県,広島県,山口県,徳島県,香川県,愛媛県,高知県,福岡県,佐賀県,長崎県,熊本県,大分県,宮崎県,鹿児島県,沖縄県

対象市区町村例:札幌市,青森市,八戸市,盛岡市,仙台市,秋田市,山形市,福島市,水戸市,つくば市,結城市,宇都宮市,前橋市,さいたま市,千葉市,新宿区,横浜市,川崎市,新潟市,富山市,金沢市,福井市,甲府市,長野市,岐阜市,静岡市,名古屋市,津市,大津市,京都市,大阪市,神戸市,奈良市,和歌山市,鳥取市,松江市,岡山市,広島市,山口市,徳島市,高松市,松山市,高知市,福岡市,佐賀市,長崎市,熊本市,大分市,宮崎市,鹿児島市,那覇市